なぜ、評価や給与の話は気まずくなるのか

評価面談が近づくと
なんとなく空気が重くなる。

そんな経験はないでしょうか。

伝えたいことはある。

でも
どう言えばいいのか
言葉に迷う。

社員から

「なぜこの評価なんですか」

と聞かれたときに
うまく説明できるか不安になる。

給与の話になると
さらに慎重になる。

経営者や管理職にとって
評価や給与の話は
どうしても気をつかう時間です。


よくある説明は
「評価は難しいから」です。

たしかに、難しい。

でも私は
それだけではないと感じています。

気まずさの正体は
評価が難しいことではなく
会社が何に報いるのかを
説明できないことにある
のかもしれません。

説明できないと、評価は不透明に見える

なぜその評価にしたのか。

なぜその給与にしたのか。

何を見て
何に報いたいと思って
その判断をしたのか。

ここが自分の中で
言葉になっていないと
どうしても言い淀みます。

感覚としては
間違っていないと思っている。

でも
その根拠を
相手に伝わる言葉にできない。

私が相談を受ける中でも
こんな状況をよく聞きます。

目標を立てたのは期初だけ。

期中に振り返ることはほぼない。

期末に急いで評価しようとするが
上司自身が
「やらされている作業」と感じている。

これが意外と多いんです。

制度はある。

でも何を見て
何に報いるのかが
言葉になっていない。

だから毎回
気まずくなるのです。

言い淀みは
聞く側には
不透明さとして伝わります。

曖昧にするつもりがなくても
社員にはそう見えてしまうことが
あるのです。

社員側には、何が見えているのか

社員側から見ると
評価や給与の話は
こう見えていることがあります。

何を頑張れば
認められるのかわからない。

なぜこの評価なのか
聞きたいけれど聞きにくい。

好き嫌いで
決まっているように感じてしまう。

以前
ある経営者からこんな話を聞きました。

昇給したとき
本人はとても喜んでいた。

でも2か月後には
給与への不満を
こぼすようになっていた。

昇給そのものへの不満では
なかったのかもしれません。

何を評価されたのかが
見えていなかったことが
不満の正体だったのだと思います。

経営者は
曖昧にしたいわけではありません。

社員も
不満をぶつけたいわけでは
ありません。

それでも
毎回なんとなくしんどくなる。

その背景には
何に報いるのかが
言葉になっていないことが
あるのかもしれません。

気まずさは、言葉を整えることでやわらげられる

評価や給与の話が気まずいのは
人間関係の問題とは
限りません。

基準が曖昧なまま
大切な話をしようとしているから
言葉が重くなることがあります。

まず必要なのは
難しい制度を
一気につくることではありません。

会社として
何を大切にしたいのか。

どんな貢献に
報いたいと考えているのか。

ここを少しずつ言葉にすることです。

ここでいう公正は、
誰にも同じように配ることだけでは
ありません。

会社が何に報いるのかに
筋が通っていること。

その方針を
説明できる言葉にしておくこと。

ここが整うと
話す側に軸が生まれます。

軸があると
伝え方が変わります。

伝え方が変わると
聞く側の受け取り方も
少しずつ変わっていきます。


自社に置き換えるなら
まずはこの問いから
考えてみてもよいと思います。

何を評価したいかが
言葉になっているか。

どんな貢献に報いたいのかを
説明できるか。

評価や給与の話の前に
期待していることを
共有できているか。


評価の話が気まずいのは
誰かが悪いからでは
ないかもしれません。

会社が何に報いるのかが
まだ説明できる言葉に
なっていない。

そこを整えることで
評価や給与の話は
少しずつ変えていけます。

まずは
会社が何に報いたいのかを
一緒に言葉にするところから
始めてみませんか。

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