
経営者の方から
こういう声を聞くことがあります。
「頼んだことと
上がってきたものが違うんです。
本人は一生懸命やってくれたんですが」
仕事を依頼した。
本人は取り組んだ。
でも完成したものを見ると
「こういう意味じゃなかった」となる。
一度なら仕方ない。
でも同じことが
何度も繰り返される。
こういうとき
多くの場合こう考えてしまいます。
「理解力が低い」
「確認しながら進めなかった本人の問題」
本人のコミュニケーション能力や
仕事の進め方に
原因を探し始めます。
ただ
本人の問題とする前に
確認したいことがあります。
依頼するとき、何が渡されていたか
「こういう意味じゃなかった」が繰り返される理由は
受け取った側の理解力だけにあるとは限りません。
依頼するときに
完成したものの姿が
伝えられていなかった
ということが多いです。
「〇〇をやっておいて」
この言葉だけで依頼が終わると
受け取った側は
自分の中にある「〇〇」のイメージで
動き始めます。
依頼した側のイメージと
受け取った側のイメージが
違っていても
途中で確認する機会がなければ
ズレに気づきにくくなります。
完成してから初めて
「こういう意味じゃなかった」
となります。
完成イメージが見えていたか
依頼するときに伝えたいのは
「何をするか」だけではありません。
「できあがったとき
どういう状態になっているか」
です。
たとえば
「資料をまとめておいて」という依頼なら
誰が読む資料なのか。
どのくらいの分量か。
どんな構成で、何が伝わればよいのか。
これらがわかっていると
受け取った側は
ゴールに向かって動けます。
わかっていないと
自分の判断で進めるしかありません。
そのズレが
完成してから出てきます。
何をもって「できた」とするか
完成イメージと合わせて
もう一つ伝えたいことがあります。
何を優先して判断してほしいか
です。
早さを優先するのか。
正確さを優先するのか。
まず粗く出してもらえればよいのか。
この判断基準がないと
受け取った側は
自分なりの基準で進めるしかありません。
完成イメージが同じでも
判断基準が違うと
出てくるものは変わります。
「もっと丁寧にやってほしかった」
「そこまで時間をかけなくてよかった」
こういうすれ違いは
判断基準が渡されていないことから
起きていることがあります。
途中で確認できる場があったか
完成イメージと判断基準を渡していても
途中で方向がズレることがあります。
ズレを早めに見つけるためには
途中で確認できる場が補助になります。
「半分くらいできたら一度見せて」
「方向性が合っているか
明日の昼に確認しよう」
この一言があるかどうかで
完成してから気づくズレを
途中で修正しやすくなります。
「こういう意味じゃなかった」が繰り返されるのは、
理解力の問題ではないかもしれません。
依頼するときに
完成イメージと判断基準が
渡されていたか。
そこから見直すことで
仕事のズレは減らしやすくなります。
いま思い浮かべている依頼を
一度振り返ってみてください。
完成したときの姿と
何を優先して進めてほしいかは
相手に伝わっていますか。
グロウスリーでは
会議・仕事の進め方・育成のどこに
動きにくさが生まれているかを
現場の場面から一緒に見立てています。
うまく言葉になっていなくても
最近気になっている場面から
始めることができます。














