忙しいのに儲からない会社で、何が起きているのか

経営者の方から
こういう声を聞くことがあります。

「社員はみんな一生懸命働いているんです。
残業もしている。
でも、なぜか利益が残らなくて」

忙しい。

仕事はある。

社員は動いている。

でも
月末になると
思ったより利益が残っていない。

こういうとき
こう考えるのではないでしょうか。

「もっと営業を頑張らないといけない」
「コストを削らないといけない」
「社員の生産性が低いのかもしれない」

ただ
その前に
確認したいことがあります。

忙しさと、粗利益は別のことです

忙しいのに儲からない理由は
社員の頑張りが足りないからではないことが多いです。

忙しさは
仕事の量を表しています。

粗利益は
お客様に届けている価値と
その仕事にかかる原価や手間の結果として
残るものです。

どれだけ忙しくても
その忙しさが
粗利益につながっていなければ
会社に残るものは少なくなります。

たとえば
受注は多い。

でも
単価が低い仕事や
手間のかかる仕事が多いと
時間をかけた割に
粗利益が小さくなります。

一方
件数は少なくても
お客様に高い価値を届けられている仕事は
同じ時間でより多くの粗利益を生みます。

忙しさの中に
粗利益を生む仕事と
そうでない仕事が
混在していることがあります。

どの仕事が、粗利益を生んでいるか

「うちは何で稼いでいるか」を
把握している経営者は多いです。

でも
「どの仕事に、どれだけの時間を使っているか」
まで見ている経営者は
それほど多くありません。

粗利益を多く生んでいる仕事に
時間が使えているか。

時間をかけているのに
粗利益が小さい仕事が
増えていないか。

この視点で見ると
「忙しいのに儲からない」の
中身が見えてきます。

ここで使いたいのが
人時生産性という考え方です。

人時生産性は
粗利益 ÷ 総労働時間
で見ることができます。

1時間の労働で
どれだけの粗利益を生み出しているかが
見えてきます。

会社全体の人時生産性が上がると
同じ人数・同じ時間で
より多くの粗利益が残ります。

粗利益を生む仕事の比率を変える

人時生産性を上げるためには
大きく2つの方向があります。

一つは
お客様に届ける価値を高め
単価や取引条件を
見直せる余地をつくることです。

もう一つは
粗利益を生みにくい仕事の
時間を減らすことです。

この仕事は本当に必要か。
外注や仕組み化で
時間を減らせないか。

社員の時間を
より粗利益につながる仕事に
向けられないか。

もちろん
粗利益に直結しにくい仕事が
すべて不要というわけではありません。

将来の信頼につながる仕事もあれば
会社を守るために必要な仕事もあります。

大事なのは
それを見えないまま増やし続けないことです。

忙しさを、数字で見てみる

複雑な分析は必要ありません。

今月の粗利益を
今月の総労働時間で割る。

それだけで
1時間でどれだけの粗利益を生んでいるかが
見えてきます。

まずは
自社の過去と比べてどうか。

先月より下がっているのか。
去年より良くなっているのか。

それを見るだけでも
忙しさの中身に
目が向きやすくなります。

必要に応じて
業界の水準を参考にすることもできます。

忙しいのに儲からないのは
社員の努力が足りないからではないかもしれません。

忙しさの中で
粗利益を生む仕事に
時間が使えているか。

そこから見直すことで
同じ忙しさでも
残るものが変わってきます。

いま思い浮かべている仕事の中で
一番時間を使っている仕事は
どれですか。

その仕事は
粗利益にどれだけ貢献していますか。

グロウスリーでは
組織の状況と経営数値を合わせて見ながら
何から整えるかを一緒に考えています。

制度や研修の話としてまとまっていなくても
今の会社で気になっていることを
そのまま話すところから始められます。

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