
経営者の方から
こういう声を聞くことがあります。
「MVVを作って
大切にしたいことを言葉にしたんですが
社員の行動がなかなか
変わらなくて」
「お客様に誠実に」
「チームワークを大切に」
「常に改善を続ける」
大切なことは言葉にした。
会議でも伝えている。
でも
日常の仕事の場面では
あまり変わっていない気がする。
こういうとき
こう考えるのではないでしょうか。
「社員が理念を理解していない」
「浸透させる努力が足りない」
「もっと繰り返し伝えなければ」
伝え方や
頻度に
原因を探し始めます。
ただ
伝え方の前に
確認したいことがあります。
「誠実に」は、どんな行動のことか
「顧客に誠実に」という言葉は
正しいです。
大切にしたい姿勢が
込められています。
でも
その言葉だけでは
社員は何をすればいいかが
わかりません。
「誠実に」とは
どんな場面で
どんな行動をすることなのか。
商談後24時間以内に
議事録を送ることか。
お客様からのクレームに
24時間以内に返答することか。
わからないことをわからないまま
進めず、必ず確認してから動くことか。
「誠実に」という言葉は
人によって
思い浮かべる行動が違います。
具体的な行動に落とされていないと
社員はそれぞれの解釈で動きます。
大切にしたい言葉が行動に変わらない理由
理念やValueの言葉が
行動に変わらない理由は
社員の理解や意識だけではないことがあります。
言葉が「大切にしたいこと」の表現で
止まっていることが多いです。
「大切にしたいこと」は
方向を示します。
でも
「何をするのか」が見えないと
行動には変わりません。
「チームワークを大切に」という言葉があっても
「困っているメンバーに気づいたら
まず一言声をかける」
「手伝えるか
優先順位を一緒に確認する」
という行動基準がないと
チームワークが大切な職場には
なりにくいです。
「常に改善を続ける」という言葉があっても
「月に一度、自分の担当業務で
一つ改善を提案する」
という仕組みがないと
改善が日常の行動にはなりません。
言葉を行動に翻訳する
理念やValueの言葉を
行動に変えるためには
翻訳のプロセスが必要です。
場面を決める。
「顧客に誠実に」が
実際に問われる場面はどこか。
クレームを受けたとき。
提案内容に迷いがあるとき。
期待に応えられないとわかったとき。
行動を言葉にする。
その場面で
「誠実な行動」とは具体的に何か。
すぐに連絡する。
自分の都合より相手の状況を先に確認する。
できないことをできないと伝える。
評価やフィードバックとつなげる。
言葉にした行動が
1on1や評価面談
日常の声かけの中で
確認・承認されているか。
この3つが整うと
大切にしたい言葉は
日常の行動基準になっていきます。
翻訳は、一度でなくていい
理念やValueの言葉を行動に落とす作業は
一度でできることではありません。
最初に言葉にしたものが
現場の実態に合っていないこともあります。
社員が「これは誠実な行動ではない」と
感じる場面が出てくることもあります。
大事なのは
現場の声を聞きながら
少しずつ更新していくことです。
「うちで言う誠実とは
こういうことだ」という解釈が
現場から育っていくと
理念は会社の言葉になっていきます。
「顧客に誠実に」という言葉が
行動に変わらないとき
社員の理解より前に
確認したいのはここです。
その言葉が
どんな場面での
どんな行動を指しているかが
言葉になっていますか。
グロウスリーでは
経営者が大切にしたい言葉やMVVが
現場の行動につながるように
目標設定や評価制度
管理職の関わり方を
現場の状況に合わせて一緒に整理しています。
制度や研修の話としてまとまっていなくても
今の会社で気になっていることを
そのまま話すところから始められます。














