
「次を担う人材を育てたいんですが
なかなか育たなくて」
こういう言葉を聞くとき
育てる側のリーダーは
何を担っているのだろうと
考えることがあります。
次のリーダーを育てようとすると
どうしても
育てる相手に目が向きます。
あの人はまだ
判断力が足りない。
この人は責任感が弱い。
もっと主体的に動いてほしい。
ただ、少し立ち止まって考えると
育てる側のリーダー自身が
自分の役割を
どこまで引き受けているか。
そこが、育成の質に
大きく関わっていることがあります。
育てる側のリーダーは、何を引き受けているか
育成を幹部の仕事として
位置づけても
幹部自身が
自分の判断や言葉を
引き受けていなければ
部下に任せることは
形だけになってしまいます。
たとえば
こういう場面があります。
部下には
「自分で判断してほしい」と伝えながら
自分は社長の意向を
そのまま降ろしている。
部下には
「責任を持って動いてほしい」と
言いながら
自分は経営者に確認しないと
動けない。
言葉と行動が矛盾していると
部下はどちらを見本にすればいいか
わからなくなります。
判断の範囲と言葉を、自分で持つ
では、育てる側が
自分の役割を引き受けるとは
どういうことでしょうか。
一つは
自分が判断する範囲を
知っていることです。
「ここまでは自分が決める」
「ここからは経営者と話す」
この境界線を
自分の中に持っていると
部下に判断を任せるときも
どこまで任せるのかを
具体的に伝えられます。
もう一つは
自分の言葉で語れることです。
経営者の方針を
「社長がこう言っていた」と
伝えるのではなく
「自分はこう理解している。
だから、こう動く」
と、自分の言葉で伝える。
この違いが
部下にとっての見本になります。
次のリーダーを育てることは、今のリーダーが育つことでもある
部下を育てようとすると
育てる側にも
問いが返ってきます。
なぜ、この仕事をするのか。
どこまで任せるのか。
何を基準に判断するのか。
部下に説明しようとすると
リーダー自身も
自分の仕事を整理することになります。
次のリーダーを育てることは
今のリーダーが育つことでもあります。
「次を担う人材が育たない」
と感じている方は
育てる相手を見るだけでなく
育てる側のリーダーにも
目を向けてみてください。
育てる相手の問題なのか。
育てる側が
自分の判断と言葉を
持てているのか。
そこから一緒に
考えていければと思います。















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