
「変わってきているんでしょうか。
正直、よくわからなくて」
そんな話を聞くことがあります。
研修をやった。
1on1も始めた。
会議のやり方も
少し変えてみた。
でも、売上が急に伸びたわけでもない。
離職率がすぐに
変わったわけでもない。
数字だけを見ていると
「結局、何も変わっていないのかな」
と思いたくなるかもしれません。
でも、組織が動き始めるとき
数字より先に
日常の中で変わり始めるものがあります。
最初に変わるのは、日常の言葉
たとえば
相談のタイミングが変わります。
以前なら
問題が大きくなってから
「実はこんなことになっていて」
と報告が来ていた。
それが
「ちょっと迷っているので
確認してもいいですか」
と早い段階で
相談が上がってくるようになる。
会議でも
少しずつ言葉が変わります。
「それって
どういう意味ですか」
「うちの部署なら
どう進めればいいですか」
「この場合は
どこまで自分で判断していいですか」
ただ話を聞くだけではなく
自分の仕事に引き寄せて
問いを出す人が増えてくる。
これも
組織が動き始めたサインです。
「やってみた」を話す人が増えてくる
もう一つ変わってくるのが
仕事のプロセスを話す言葉です。
「先月はできなかったけど
今月はこうしてみました」
「やってみたら
ここがうまくいかなかったので
次はこう変えようと思っています」
結果だけではなく
自分が何を考えて
何を試したのかを
話す人が増えてくる。
さらに
「それは自分が担当します」
「ここは自分で判断して
進めてみます」
という言葉も
少しずつ出てきます。
以前なら
社長や上司の判断を待っていた場面で
自分で引き受けようとする人が
一人、また一人と増えていく。
こういう変化は
売上の数字には
すぐには表れません。
でも、会社の中では
確かに何かが変わり始めています。
社長以外から言葉が出始める
さらに変わってくると
社長や上司だけが
人を動かす状態ではなくなってきます。
幹部から
「あの対応
よく粘ってくれていたね」
という言葉が出る。
先輩から
「そこは自分が手伝うよ」
という声が出る。
誰かが困っているときに
社員同士で相談が始まる。
これまで社長からしか
出ていなかった言葉や判断が
社長以外からも
出るようになっていきます。
社員が一人で
何でもできるようになることが
組織が動くことではありません。
相談する。
考える。
試してみる。
判断を引き受ける。
誰かの動きを支える。
そうした行動が
社長以外からも増えていく。
そこに
組織が動き始めたサインがあります。
小さな変化を、変化として受け取る
売上や離職率などの数字は
もちろん大切です。
でも、そうした数字に表れる前にも
会社の中では
小さな変化が始まっています。
そうした変化が積み重なると
組織の重心が少しずつ
「社長が動かす」から
「みんなで動かす」へ
移り始めます。
「本当に変わってきているのかな」
そう感じたときは
数字だけではなく
以前にはなかった
言葉や行動が増えていないだろうか。
そんなところから
振り返ってみてください。















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