
経営者の方から
こういう声を聞くことがあります。
「数字を追うことと
社員のことを大切にすることが
なんとなく矛盾している気がして」
利益を出さなければ
会社は続かない。
でも
利益だけを追うと
社員が疲弊する。
お客様との関係が薄くなる。
仕事の意味が見えにくくなる。
一方で
「想いさえあれば」という方向でも
会社は続かないことがあります。
理念は素晴らしい。
でも
原資がなければ
給与を上げることも
設備を整えることも
人を育てることもできません。
どちらも大事。
でも
両立の仕方がわからない。
こういうとき
こう考えるのではないでしょうか。
「どちらかを優先するしかない」
「経営と理念は別の話だ」
二つを別の話として
扱い続けます。
ただ
少し立ち止まって考えてみると
見えてくることがあります。
利益と意味は、対立しない
ここでいう想いとは
きれいな理念の言葉だけではありません。
この会社は誰に何を届けたいのか。
社員とどんな仕事をつくりたいのか。
そうした仕事の意味のことです。
利益と意味は
対立するものではありません。
利益は
会社が続くための条件です。
給与を払う。
設備を整える。
人を育てる。
お客様に価値を届け続ける。
これらすべては
利益があってはじめて続けられます。
一方
意味は
人が動く理由です。
「なぜこの仕事をするのか」
「誰のために、何のために働くのか」
これが見えていないと
社員は数字を追うだけになります。
数字だけが行動の基準になると
短期的には成果が出ても
お客様への向き合い方が
少しずつ薄くなることがあります。
その状態が続くと
長い目で見た価値や利益にも
影響が出てきます。
利益と意味は
長い目で見ると
同じ方向を向いています。
「利益だけを追う組織」と「意味のある組織」の違い
利益だけを追う組織では
社員は「目標のための手段」になります。
目標を達成すれば評価される。
達成できなければ指摘される。
仕事の意味よりも
数字が行動の基準になります。
やがて
数字が達成できる間は動く。
達成が難しくなると
意欲が下がる。
または
より条件の良い会社に移る。
意味のある組織では
社員は「目的の共有者」になります。
「自分たちは何のためにここにいるのか」
「この仕事は誰の役に立っているのか」
これが見えていると
数字が厳しいときも
目的に向かって動く理由があります。
ただ
意味だけでは続きません。
意味を語り続けるためにも
その活動を支える利益が必要です。
利益を出すことは、意味を続けるための条件でもある
利益を出すことは
会社にとって欠かせない目的の一つです。
ただ
利益だけが目的になると
何のためにその利益を出すのかが
見えにくくなります。
利益は
会社が大切にしたいことを続けるための
条件でもあります。
お客様に価値を届け続けること。
社員が成長できる環境をつくること。
地域や社会に貢献し続けること。
これらを続けるためには
原資が必要です。
その原資を生み出すために
利益を追う。
この順番が整うと
「利益のために働く」ではなく
「意味のあることを続けるために
利益を出す」
になります。
社員にとっても
この順番は伝わります。
「数字のために頑張れ」よりも
「この仕事を続けるために
一緒に原資をつくろう」の方が
動く理由になります。
両立のための問い
利益と意味を両立するために
今の経営を見直す問いがあります。
会社が生み出している利益は
何を続けるための原資ですか。
社員は
自分の仕事が誰の役に立っているかを
知っていますか。
利益の目標は
会社の意味とつながって
説明できますか。
これらに答えられると
利益と意味は
別々の話ではなくなります。
どちらかを犠牲にするのではなく
どちらも必要なものとして
扱っていく。
その営みが
長く続く会社をつくります。
利益と意味
どちらが欠けても
会社は続きにくくなります。
いま自分の会社を振り返ったとき
どちらが薄くなっていますか。
利益を出したい。
でも、社員にも意味を持って働いてほしい。
会議が動かない。
仕事がズレる。
育成が進まない。
業績と育成がいつもぶつかる。
それぞれ別の問題に見えても
水面下ではつながっていることがあります。
まずは
最近気になっている場面を一緒に見ながら
どこに動きにくさが生まれているのかを
整理してみませんか。














