目標を立てても、現場が動かない会社で起きていること

経営者の方から
こういう声を聞くことがあります。

「毎年目標を立てているんですが
現場がなかなかそれに向かって
動いてくれなくて」

目標は設定した。

数字も決めた。

社員にも伝えた。

でも
日常の仕事は
いつもと変わらない。

こういうとき
こう考えるのではないでしょうか。

「目標管理の仕組みが甘い」
「社員の意識が低い」
「もっと頻繁に進捗確認をしなければ」

進め方や
社員の姿勢に
原因を探し始めます。

ただ
その前に
確認したいことがあります。

目標が現場に届くとき、何が抜け落ちているか

目標を立てても現場が動かない理由は
社員の意識だけにあるとは限りません。

目標が作られてから
現場に届くまでの過程で
大切なものが抜け落ちていることがあります。

経営者が目標を立てるとき
そこには背景があります。

「なぜこの数字を目指すのか」
「この目標の先に何があるのか」
「何のために、この会社は動くのか」

でも
その目標が資料になり
会議で伝えられ
各部門に降りていくとき

背景の言葉は薄れ
数字だけが残ることがあります。

現場の社員に届くころには
「今期の目標は〇〇です」という数字だけが
伝わっています。

「なぜこの数字なのか」
「達成した先に何があるのか」

これが見えていないと
社員は数字を「やらなければいけないもの」として
受け取ります。

自分ごととして動く理由が
見えにくくなります。

数字が意味を失うとき

目標の数字には
本来意味があります。

この売上を達成すると
新しい設備に投資できる。

この利益が出ると
給与を上げることができる。

このお客様の数を増やすと
困っている人に
自社のサービスを届けられる範囲が広がる。

でも
この意味が言葉にならないまま
数字だけが共有されると

社員にとって目標は
「会社が決めた数字」になります。

「会社が決めた数字」は
達成しなければ指摘されるものです。

自分が動きたくなる理由には
なりにくいです。

数字を意味に、意味を行動に翻訳する

目標を現場に届けるためには
数字を意味に翻訳する必要があります。

「今期〇〇円の売上を目指す」ではなく、

「この売上が達成できると
来年に向けて〇〇ができる。
それがこの会社にとって
こういう意味がある」

「新規顧客を〇〇件獲得する」ではなく

「この顧客数が増えると
困っている人に届けられるものが増える。
それが、自分たちの仕事の意義につながる」

ただ
数字に意味を持たせるだけでは
まだ現場の行動にはなりません。

その意味が
今日の仕事の中で
何を変えるのか。

何を優先するのか。
どんな判断を増やすのか。
どんな行動をやめるのか。

ここまで翻訳されてはじめて
目標は現場の動きにつながっていきます。

翻訳は
経営者だけの仕事ではありません。

管理職が部門の目標を
チームの仕事につなげる言葉を持っているか。

チームリーダーが
日常の仕事と目標の関係を
メンバーに語れているか。

各階層で翻訳が起きていると
目標は現場の動きにつながりやすくなります。

確認・振り返りの場が、目標を生かす

もう一つ、見落とされやすいことがあります。

目標を立てるだけでは
日常の仕事の中で
忘れられていきます。

日常の仕事は
目の前の対応に引っ張られます。

だからこそ
定期的に目標を思い出す場
進捗を確認する場
「今の仕事が目標にどうつながっているか」を
話す場が必要です。

これは
数字が届いているかを見る場ではなく
数字の意味が行動につながっているかを
確かめる場です。

「なぜこの目標なのか」を
繰り返し確認する場です。

意味が繰り返し語られると
目標は社員の行動の基準になっていきます。

目標を立てても現場が動かないとき
社員の意識より前に
確認したいのはここです。

目標の数字が現場に届くとき
「なぜこの数字なのか」という意味が
一緒に届いていましたか。

グロウスリーでは、
経営目標が現場の行動につながるように
目標設定や評価制度
管理職の関わり方を
現場の状況に合わせて一緒に整理しています。

制度や研修の話としてまとまっていなくても
今の会社で気になっていることを
そのまま話すところから始められます。

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