
経営者の方から
こういう声を聞くことがあります。
「利益を出すために
まず固定費を見直そうと思って。
人件費も含めて
見直しが必要かなと」
利益が出ない。
コストを削らなければいけない。
人件費は大きな固定費だから
ここを絞れば数字が改善する。
この判断は
間違いではありません。
短期的に数字を改善するためには
有効な手段になることがあります。
ただ
その判断が会社の未来に
どうつながるかを
一緒に見ておきたいです。
人件費を削ると、何が変わるか
人件費を削ることで
短期的に利益が改善します。
もちろん
削れる人件費があることも事実です。
本当に必要な仕事かどうかを見直して
非効率な部分を整えることは
経営として大切なことです。
ただ
人件費の中には
単なる費用として見直すべきものもあります。
一方で
社員が価値を生み出す力を高めるための
投資としての人件費もあります。
教育にかける時間。
新しい仕事を覚える時間。
お客様への価値を高めるための準備の時間。
これらまで一律に削ってしまうと
短期的には費用が減っても
次の付加価値をつくる力を
弱めてしまうことがあります。
人時生産性を上げると、何が変わるか
もう一つの方向があります。
人件費を削るのではなく
同じ人件費でより多くの粗利益を生む
という方向です。
人時生産性は
粗利益 ÷ 総労働時間です。
人時生産性を上げるということは
同じ時間・同じ人数で
より多くの粗利益を生むことです。
これができると
人件費を削らなくても
利益が改善します。
さらに粗利益が増えれば
給与を上げる原資も生まれます。
人件費を削る方向と
人時生産性を上げる方向は
どちらも利益改善につながります。
でも
その先に見えている景色が違います。
削る方向と、高める方向の違い
人件費を削る方向だけで進むと
会社の力が小さくなる方向に
向かいやすくなります。
必要な人の時間まで減る。
新しい仕事を覚える余白がなくなる。
お客様への価値を高める準備ができなくなる。
粗利益を生む力が弱くなる。
また削らなければならない。
人時生産性を上げる方向では
会社の力が育つ方向に
向かいやすくなります。
同じ時間でより多くの価値を届ける。
粗利益が増える。
給与を上げる原資が生まれる。
社員が育ち、担える仕事が増える。
さらに粗利益が増える。
どちらが正解かは
会社の状況によります。
短期的に資金が必要な局面では
コスト削減が先になることもあります。
ただ
どちらの方向に進んでいるかを
意識しておくことが大切です。
今の判断が
会社を育てる方向に向いているか。
それとも
会社を縮める方向に向いているか。
人時生産性を上げるために、何が必要か
人時生産性を上げるためには
いくつかの視点がつながります。
粗利益を生む仕事に
時間を向ける。
お客様への価値を高めることで
単価や取引条件を変える。
粗利益を生み出せる人を育てる。
これらは
一朝一夕では変わりません。
でも
コストを削り続ける方向だけでは
やがて削るものがなくなります。
人時生産性を上げる方向に
少しずつ舵を切ることが
会社が続く力をつくります。
いま会社が取っている方向を
一度確認してみてください。
人件費を削ることで
数字を改善しようとしているか。
人時生産性を上げることで
利益を生み出そうとしているか。
どちらの方向に向いていますか。
グロウスリーでは
組織の状況と経営数値を合わせて見ながら
何から整えるかを一緒に考えています。
制度や研修の話としてまとまっていなくても
今の会社で気になっていることを
そのまま話すところから始められます。














