
研修をした直後は
少し空気が変わったように
見えることがあります。
発言が増えた。
表情が明るくなった。
「これは良かった」と
感想を言ってくれる社員もいた。
でも、1週間、2週間経つと
いつもの状態に戻っている。
これは
研修の現場で
よく起きることです。
研修の成果は
当日の空気だけでは
わからないことがあります。
アンケートの点数が高くても
日常で何も変わらないことがあります。
逆に
当日の反応は静かでも
2週間後に行動が変わっている人もいます。
私自身
ある連続研修で
それを強く感じたことがありました。
1回目のアンケートでは
あまり良い反応に見えなかった方がいました。
少し気になっていたのですが
2週間後に担当者の方から
「その方の行動が
明らかに変わっています」
と聞いたのです。
個人で成果を出す意識から
チームや組織の目標達成へと
目線が変わり始めていた。
周りのメンバーへの声かけや
関わり方にも
変化が出ていたそうです。
研修の成否は
当日の満足度だけでは
測れない。
そのとき
改めてそう感じました。
研修が悪いわけではない
まず確認しておきたいのですが
研修そのものが
無意味なわけではありません。
・外から新しい視点を入れること
・普段と違う場で考えること
・他の人の言葉に触れること
研修には
それぞれの意味があります。
ただ
研修だけで
人が変わり続けるわけではありません。
これは研修の質だけの問題ではなく
研修後に変化が続くための
設計の問題です。
私自身も以前は
「きちんと伝えれば
わかってもらえる」
と思っていたところがありました。
でも
一方的に話す時間が長くなると
受講者は自分の言葉にする前に
置いていかれてしまいます。
話しているのに
なぜ届かないのか。
そう感じたこともありました。
人は
聞いただけでは
なかなか変わりません。
聞いたことを
自分の言葉にする。
誰かと共有する。
現場で試してみる。
その中で少しずつ
意味が変わっていきます。
研修だけでは「している」まで届かない
研修の大きな役割は
知らなかったことを知ること。
ワークや対話を通じて
普段とは違う考え方を
一度やってみることです。
ただ、組織が本当に変わるためには
その先があります。
知る。
やってみる。
わかる。
できる。
そして、日常の中で
自然にしている。

ここまで進んで初めて
研修の内容が
現場に根づいたと言えます。
研修の場でつくりやすいのは
「知る」「やってみる」の段階です。
「できる」「している」まで進むには
日常の中での振り返りや声かけ
評価との接続が必要です。
だからこそ
研修後の1on1や振り返りは
「おまけ」ではありません。
研修を現場に根づかせるために
欠かせない構造です。
人を責める前に、
研修後の日常設計を見る
研修が定着しないとき
多くの場合
問題は社員の意欲ではありません。
研修後の日常に
学んだことを使う場が
設計されていないことが多いです。
研修で学んだことを
現場で試す機会があるか。
1〜2週間後に
短く振り返る場があるか。
管理職が
現場で使ってみたことを
一緒に確認できているか。
こうした小さな接続があると
研修で学んだことが
日常に残りやすくなります。
変わらないのは
社員のせいではないかもしれません。
研修後の日常設計が
まだ整っていないだけかもしれない。
そこから見直すことで
月曜日が待ち遠しくなる
組織づくりは始まります。
もしいま
研修の効果が続かないことに
モヤモヤしているなら
まずはお話を聞かせてください。
研修後に
どこで試し
どこで振り返り
どう日常につなげるか。
そこを一緒に考えるところから
始めていきます。













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