忙しいから育てられない。でも、育てないから忙しい

経営者の方から
こういう声を聞くことがあります。

「育成が大事なのはわかっているんです。
でも、毎日の業務で手一杯で
そこまで手が回らなくて」

育成に時間を使いたい。

でも今日も急ぎの仕事がある。

結局、できる人に頼む。

明日も同じことが起きる。

「余裕ができたら育成しよう」

でも
その余裕はなかなか来ない。

こういうとき
こう考えるのではないでしょうか。

「忙しいのだから仕方ない」
「もう少し落ち着いたら取り組もう」

状況が変わるのを待ちながら
育成は後回しになっていきます。

ただ
少し立ち止まって考えてみると
見えてくることがあります。

「忙しくて育てられない」の忙しさは、どこから来ているか

育成を後回しにしている理由として
「忙しい」があります。

でも
その忙しさの一部は
育成を後回しにしてきたことから
来ているかもしれません。

急ぎの仕事が来る。
できる人に頼む。

他の人は
大事な仕事を任されないまま時間が過ぎる。

次に急ぎが来たとき
また同じ人に頼むしかない。

この流れが続くと
できる人の負荷は下がらず
他の人は育たないまま
「また忙しい」状態が続きます。

「忙しいから育てられない」
「育てられないから忙しい」

この循環は
どちらかが先というより
互いに強め合っています。

待っていても
余裕は生まれにくいです。

育成は、余裕ができてからではない

「余裕ができたら育成しよう」という考えは
自然です。

でも
育成を後回しにし続けると
余裕が生まれる条件が
整わないまま時間が過ぎます。

育成は
余裕ができてからするものではなく
余裕をつくるためにするものでもあります。

他の人が育つと
仕事を任せられる人が増えます。

仕事を任せられる人が増えると
一人に集中していた負荷が
少しずつ分散します。

今は時間がかかっても
育成に時間を使うことが
後の忙しさを変えることにつながります。

これは
すぐに効果が出るものではありません。

でも
やらなければ
同じ循環が続きます。

循環のどこかに、小さく手を入れる

「育成のための時間をつくる」と言っても
まとまった時間はなかなか取れません。

大事なのは
まとまった時間ではなく
日常の中に
小さく手を入れる場所を見つけることです。

急ぎではない仕事の一部を
次に任せたい人に渡してみる。

いつもの人に集まる仕事のうち
どの一部なら別の人が関われるか。

どこなら確認しながら任せられるか。

その一点を見つけることが
循環を変える入口になります。

全部を変える必要はありません。

仕事をどう任せるかは
忙しさを変えるための
育成の入口でもあります。

研修や1on1の前に
誰に仕事が渡っているかを
見直すことから始められます。

「忙しいから育てられない」は
状況の話ではなく
構造の話かもしれません。

育てないことが忙しさを生み
忙しさが育てることを阻んでいる。

この循環のどこかに
小さく手を入れることが
はじまりになります。

いま思い浮かべている職場を
一度振り返ってみてください。

「余裕ができたら」と思っている育成が
実は余裕をつくるために
必要なことではないですか。

グロウスリーでは
忙しさが続く背景にある
仕事の任せ方、育成機会、任せ方の偏りを
現場の状況に合わせて一緒に整理しています。

制度や研修の話としてまとまっていなくても
今の現場で気になっていることを
そのまま話すところから始められます。

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