粗利を増やすことは、なぜ人を育てることにつながるのか

経営者の方から
こういう声を聞くことがあります。

「育成も大事だとわかっているんですが
数字の話と育成の話が
別々になってしまっていて」

業績の話をする場では
数字の話をする。

育成の話をする場では
人の成長の話をする。

二つは大事だとわかっている。

でも
なぜかいつも別々の話になる。

こういうとき
こう考えるのではないでしょうか。

「業績と育成は
どちらかを優先するしかない」
「余裕ができたら育成に取り組もう」

二つを別の話として
扱い続けます。

ただ
少し立ち止まって考えてみると
見えてくることがあります。

粗利益は、誰が生み出しているのか

粗利益は
どこから来るのでしょうか。

お客様が
会社の商品やサービスに
価値を感じて
対価を払ってくれます。

その対価から原価を引いたものが
粗利益になります。

もちろん
商品や設備、仕組みも
価値を支えています。

でも
その価値をお客様に届け
日々の仕事の中で形にしているのは
現場で動く社員です。

社員の力が上がると
お客様に届けられる価値が
高まりやすくなります。

その価値が
価格や継続取引
紹介や追加依頼につながると
粗利益も増えやすくなります。

育成は
業績の対立軸ではありません。

粗利益を生み出す力を
高めることが
育成の本体です。

人時生産性と、育成はつながっている

66話で見た人時生産性を
育成の視点から見てみます。

人時生産性は
粗利益 ÷ 総労働時間です。

同じ時間でより多くの粗利益を生むためには
社員一人ひとりが
より高い価値を生み出せるようになる必要があります。

これは
育成そのものの話です。

社員が成長すると
一人が対応できる仕事の質が上がります。

仕事の質が上がると
お客様への価値が上がります。

お客様への価値が上がると
粗利益が増えやすくなります。

粗利益が増えると
給与を上げる原資が生まれます。

育成・粗利益・給与は
本来つながっています。

切り離して考えると
どこかで矛盾が生まれます。

同じ人が、ずっと担い続けることはできない

育成をしないと
同じ人に同じ仕事が集まり続けます。

同じ人に集まり続けると
その人の負荷が上がり
人時生産性はどこかで頭打ちになりやすくなります。

そして
同じメンバーが
同じ役割を永遠に担い続けることはできません。

年齢やライフステージ
体力、家庭の事情も変わります。

だからこそ
粗利益を生み出す仕事を
特定の人だけに頼り続けるのではなく
次に担える人を育てていく必要があります。

粗利益を生み出す仕事が
いつも同じ人にしかできない状態では
会社の力は広がりません。

その仕事の見方や判断
お客様への関わり方を
次の人にも渡していくこと。

それが
育成を経営の力に変えていく入口です。

育成と数字を、同じ場で見る

育成の話と数字の話が
別々になりやすい理由の一つは
同じ場で並べて見る機会が
少ないからです。

今月の粗利益はどうだったか。

その粗利益を生み出したのは
誰のどんな仕事だったか。

その仕事を担える人を
来月・来年に向けて
どう増やしていくか。

この流れで考えると
育成は数字の話の
延長線上に見えてきます。

数字と育成を別の話にするのではなく
「粗利益を生み出す人を増やすこと」として
つなげて見ることが
経営の一貫性をつくります。

育成が数字の話と
別になっていると感じるなら
つなぎ目を見てみてください。

今月の粗利益を生み出した仕事は
来月も同じ人しかできませんか。

グロウスリーでは
組織の状況と経営数値を合わせて見ながら
何から整えるかを一緒に考えています。

制度や研修の話としてまとまっていなくても
今の会社で気になっていることを
そのまま話すところから始められます。

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